投資の世界は理不尽でいっぱい…大切なのは「自分は自分、他人は他人」
駅でいつも思うことがある。それは、エレベーターに「行き先ボタンを押してください」と言われることだ。行き先ボタン? ああ、2階とか3階とかいうことね……って、ここはホーム階と改札階の2つしかないじゃないか。行き先が1つしかないのに「押せ」ってどういうこと? ちょっとイラッとする。
あとは、エスカレーターだ。左側1列で修行僧のように並んでいたりする。「右側は急いでいる人が通る道」的な感じで、全員が左側に片寄っているのだ。でも、右側はガラ空き。これは絶対に効率が悪い。だから、率先して右側に乗ってみる。しかも、決して歩かずに。「こうした方がみんな早く進めるんだよ」と先導する感じ。だが、誰もついてこない。一体、どうなっているんだ!
投資の世界でも、こういう理不尽なこと、非効率なことはたくさんある。突然の業績下方修正なんていうのは日常茶飯事。TOB(株式公開買い付け)が発表されたのに、株価は急落。また、いきなりの売買停止で、民事再生法を適用(事実上の破綻)、なんてこともある。さっき社長が出てきて「ウチは問題ありません」って言ったばかりなのに……。理不尽この上ない。