広島市屈指の歓楽街はG7サミットで人出8割減…「岸田首相のエゴ」と現地からは怨嗟の声
「何がサミットじゃ!」──。過去最大規模の警備態勢を敷いた広島G7サミットのさなか、広島市内の“夜の街”からは怨嗟の声が続出。議長を務めた岸田首相は開催前から「広島をはじめ日本の魅力を世界に発信する」と意気込んでいたが、市内を歩いて分かったのは、大量の警察官の動員やゲリラ的に行われる交通規制に戸惑う広島市民との温度差だった。
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19日金曜の夜。JR広島駅から市内を縦横に広がる広島電鉄に乗って約10分。市中央に位置する中区で特に夜が賑わう流川町に着く。居酒屋やバー、スナックやキャバクラ、風俗店などが軒を連ね、酔客の遊び場に事欠かない。もちろん広島風お好み焼きも堪能できる。「遊びたけりゃ、流川に行け」と言われる市内屈指の歓楽街だ。
今月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の分類がインフルエンザ並みの「5類」に引き下げられ、サミット期間中の週末も賑わっているのかと思いきや、さにあらず。流川町でスナックを営む男性は「普段の週末に比べて人出は8割少ない」と嘆き、こう憤慨した。