「井草湯」は温度90度、湿度30%前後 いいコンディションに汗がジワリ
井草湯(東京・下井草)
西武新宿線井荻駅から環八を荻窪方面に歩いて6分。メディアに人気で著名人も訪れる「井草湯」は1953年創業。5年前に改装され、愛らしいフクロウの看板が目印になっている。
券売機でサウナ込み入浴料920円(タオルセット付き)を購入し、フロントでサウナ用フックキーのバンドを受け取る。サウナは2時間制。
掃除が行き届いたピカピカの脱衣場から浴場に入ると、木の天井がドーム状で高く、開放感バッチリ。床タイルは足を滑らせる心配のない最新式で、壁は麻の葉模様のタイル画で目に優しい。カランにはリンスインシャンプーやボディーソープがあり、手ぶらでOK。
浴場内の湯は、地下約96メートルから湧出する井戸水を使用。イオンバランスしてナトリウム温泉に近い軟水にしている。
主浴槽は木曜・土日が薬湯になる。取材日はちょうど木曜日で、鮮やかなオレンジ色の“蜂蜜の香り湯”だった。ビタミン、ミネラル、ローヤルゼリーを含んだ甘い香りの42度。バイブラ湯につかると、思わず「はぁ~」と声が出る。
浴槽端には水深90センチのジェット湯コーナーが3床。左側が腹、真ん中が腰を刺激。右側だけが座湯で、背中や腰、ふくらはぎにボボボ。
浴場中央にある小さな湯船の“こどもぶろ”が面白い。その横にあるステンレス製のシシオドシは、まるでピタゴラスイッチで、ボタンを押すと3段式の円筒に湯が注がれ、カコンカコンと音を立て発動する。大人も笑みがこぼれ、子供は大喜び間違いなしか。
「私は、4人の子供の父なので、親子でも楽しめる銭湯にしました」と3代目店長の井口さん。
ほかにミルク色のシルキーバスは40度で、超微細粒気泡で美肌効果がある。露天エリアにはpH4.5と弱酸性で39度の高濃度人工炭酸泉を用意。これらを満喫したところでサウナへGO。