岸家・安倍家の妖怪支配がまだ続くことに…これでは日本再生は夢のまた夢
衆参補選で注目を集めたのは山口2区と4区である。2区は岸信夫前防衛相が辞任、引退し、政治経験ゼロの息子、信千世氏が出馬し、勝利を収めた。4区は凶弾に倒れた安倍晋三氏の弔い選挙で、昭恵夫人らが先頭に立ち、後継候補の吉田信次氏をバックアップ、安倍家の地盤を守った。封建時代のような世襲が今回も公然と行われたわけで、岸家・安倍家という妖怪支配がいまだに続いていることがよくわかった。
これでは日本再生は夢のまた夢である。それは、世襲にはさまざまな弊害があるからだけではない。妖怪支配が続く限り、日本の凋落は止まらないからだ。例えば、防衛費。これまでの日本は軽武装、経済優先で発展してきた。ところが、岸田政権は重武装、軍事優先に舵切した。これでは経済再生など望むべくもないが、この時、免罪符として使われたキャッチフレーズが妖怪の孫、安倍氏が唱えた「台湾有事は日本有事」というセリフだ。この一言で、岸田軍拡は“正当化”されてしまった。
しかし、本当に「台湾有事は日本有事」なのか。映画「妖怪の孫」の原案者で「分断と凋落の日本」の著者、古賀茂明氏は「違う」という。