30回以上渡米も観光せず野球漬け ヨネスケさんが「スヌーピーファンの聖地」にだけ足を運んだ理由
ヨネスケさん(落語家/74歳)#12
「はじめて米国に行ったときは、いやー、驚いたのなんのって、メジャー選手のガタイ、打球の迫力、球の速さ、何もかもが日本のプロ野球選手とはレベルが違う。こりゃ、絶対にかなわないなって思いましたよ。ところが40年経ったら、日本人メジャーリーガーが何人も活躍して、おまけにWBCでメジャーリーガー揃いの米国に勝っちゃうんだから」
「野球が唯一の趣味」のヨネスケさんがはじめて憧れのメジャーリーグ観戦をしたのは1982年。当時、パ・リーグの広報部長で、“パンチョ伊東”の愛称で知られていた伊東一雄さん(故人)が案内役だった。いわば「メジャーリーグ観戦ツアー」の一員としての渡米だった。メンバーは10人ほど。以来、メンバーが変わることはあったが、メジャーリーグ好きが集まってのこのツアーはしばらくつづいた。
「口の悪いヤツは、しょっちゅう米国に行って、いろいろと遊んでんだろうなんていうんですけどね。ところがどっこい、本当に野球だけの毎日なんですよ。ほかのメンバーもみんなそうなんです」
「その証拠にね」とヨネスケさんはつづける。