ガーシー容疑者除名で繰り上げ当選の斉藤健一郎氏が初登院 「1票の格差」めぐり賛否飛び交う
「懲罰だ、懲罰」──。27日の参院本会議の議場は冒頭から、激しいヤジが飛び交う異様な雰囲気に包まれた。
この日は、著名人に対する暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いで国際指名手配され、除名となった前参院議員のガーシー(東谷義和)容疑者に代わって繰り上がり当選した、政治家女子48党(政女党=旧NHK党)の斉藤健一郎参院議員が初登院。会議冒頭、尾辻秀久参院議長から当選を告知された斉藤氏が最前列の席に立ち、後ろを振り返りながら挨拶したのだが、他の議員の中には同党に対する複雑な思いがあったようだ。
ネット上では、《ガーシーとは別人格なのだから懲罰ヤジは論外》、《とりあえず登院してきたのだから、いつまでも騒ぐ問題ではない》といった冷静な見方が少なくないものの、《そろそろ選挙制度の見直しが必要なのではないか》といった声も。
というのも、昨夏に行われた参院選で、旧N党から出馬した斉藤氏の得票数は2万2426票。選挙区の落選者の中で得票が最多だった東京(改選数6)の維新候補(53万361票)の2割余りだったからだ。