岸田首相キーウ手土産「必勝しゃもじ」の能天気…広島訪問オバマ氏持参「折り鶴」とは大違い
ロシアは挑発行為とカンカン
宮島の伝統工芸品であるしゃもじは縁起物だ。しゃもじ作りで有名な「宮島工芸製作所」に聞くと、「『必勝』は野球の応援グッズなどで使われ、1番人気は『商売繁盛』」(担当者)とのこと。しゃもじ贈呈が話題になっているが、「一般のお客さまからの問い合わせが増えたわけではない」(担当者)と言う。
しゃもじには「敵を召し(飯)捕る」との語呂合わせから、日露戦争などで兵士が必勝祈願としてしゃもじを厳島神社に奉納していた歴史がある。ロシアはしゃもじ贈呈に敏感に反応し、国営タス通信は「必勝しゃもじ」を「日露戦争時の兵士のお守り」と強調。「奇妙なプレゼント」と伝えるなど、挑発行為と捉えたようだ。
ひるがえって日本国内では、しゃもじ贈呈を「ロシアへの強力なメッセージになった」と肯定的に捉える連中もいるが、戦争を煽ってどうする。
岸田首相はゼレンスキーに広島の焼き物「宮島御砂焼」で作られた折り鶴をモチーフとしたランプも贈っている。G7サミットの開催を地元にしたのもそうだし、岸田首相の頭の中は広島宣伝で「故郷に錦を飾る」ことだけ。サミットでは何を配る気か。