なぜ富裕層は子や妻の住宅取得を支援?「おしどり贈与」なら最大2110万円までは贈与税ゼロ
富裕層の家庭では、両親や祖父母に家を買ってもらうケースが少なくありません。具体的には家を買うときにかかる頭金を、1000万円ほど援助してもらっているのです。不動産流通経済協会の22年調査によると、親から贈与を受けた世帯の割合は、住宅購入者全体の14.2%でした。
また、贈与金の平均額は、新築の場合で998万2000円、中古住宅は662万2000円。親からの贈与が1000万円を超えた人の割合は、全体の35.5%という結果に。
ここで気になるのが贈与税の問題ですが、実は「住宅取得等資金の贈与の特例」を使うことで、かなりの贈与税を抑えることができます。非課税枠は税制改正により変動しますが、2022年1月1日から23年12月31日までに贈与を受けた場合、省エネ住宅などの高品質な住宅は1000万円まで、そのほかの一般住宅は500万円までが非課税です。なお、相続直前の生前贈与は、相続税の課税価格に取り込まれますが、「住宅取得等資金の贈与の特例」を使った生前贈与には適用されません。
ただし、以下の条件がありますのでご注意ください。