高市早苗氏「質問するな」発言ようやく撤回…国会質疑での醜態が安倍元首相とダブる皮肉
「親が親なら子も子」「蛙の子は蛙」なのか、高市氏の後ろ盾と言われた安倍晋三元首相も、過去の国会質疑中の発言について度々、高市氏のように謝罪と撤回を要求されていた。
2020年2月の衆院予算委員会。立憲民主党の辻元清美議員が「鯛は頭から腐る。頭を替えるしかない」と批判して質問を終えると、安倍氏が閣僚席から「意味のない質問だよ」と怒声を上げたことから議場は紛糾。野党は安倍氏の謝罪と発言撤回を求めたものの応じず、この日の予算委は流会となった。
安倍氏はその後、「辻元議員に対し、質疑終了後、不規則な発言をしたことをお詫びします。今後閣僚席からの不規則発言は厳に慎むよう総理大臣として身を処してまいります」と謝罪する展開となったのだが、2015年5月の衆院特別委員会でも、安倍氏は辻元議員に対して「早く質問しろよ」とヤジを飛ばして問題に。この時も後日、浜田靖一委員長(当時)から「出席大臣は、法案を提出し審議をお願いしている立場に鑑み、不必要な発言は厳に慎むようお願いします」と注意を受け、「委員長のご指摘、ご指示も頂きまして、私の発言に関して重ねてお詫びを申し上げるとともに、ご指示を踏まえて真摯に対応してまいります」などと謝罪している。
「閣僚が国会議員の質問する権利について、やゆしたり、否定したりするのは大きな間違い」。末松委員長の言葉をあらためて安倍氏に聞かせたいが、高市氏にはそんな“師匠”の姿がタブって見えてしまう。