高市早苗氏に22年越しブーメラン…“ムネオ疑惑”の際「積極的に証人喚問を」提言の過去
「自民党側から進んで証人喚問の日程決めを申し出て、真実を早急に明らかにされてはいかがでしょうか」──。やはり、記録は残しておくべきだ。発言の主は高市経済安保相。彼女が今もHPに公開している自身のコラム「永田町日記」の一節から引用したものである。
さかのぼること、2002年3月6日。高市氏は〈積極的な疑惑解明と改革が必要〉と題したコラムを掲載した。当時は小泉政権下で、国会はいわゆる「ムネオ疑惑」一色。外務省の北方四島支援事業に絡んだ一連の疑惑を巡り、野党は鈴木宗男衆院議員(当時)の証人喚問を強く要求していた。
今と違って当時の野党は徹底対決路線。予算案の衆院通過を“人質”に取って喚問に応じない限り、国会審議を全面拒否する強硬策に出た。その方針を与党側に伝えた同年2月28日。当時、当選3回の高市氏は所属していた清和会総会で〈思い切って発言を求めて手を挙げました〉とコラムには記してある。
それによると、冒頭の進言を党執行部に申し入れるよう求め、「鈴木代議士が無実だというなら、ご本人にとっても堂々と身の潔白を明らかにされる機会にもなるでしょう」と訴えた。翻って21年後。過去の言葉が今の自分に突き刺さる。