“第2のルフィ”日中混合特殊詐欺グループの実態…マニラの「たこ焼き屋」が隠れみの
不動産業にたこ焼き屋──。「ルフィグループ」の別動隊とみられる特殊詐欺グループの「かけ子」も、表の顔と裏の顔を使い分けていた。
特殊詐欺でだまし取った金と知りながら、自身の口座に入金させたとして、大阪、京都府警の合同捜査本部は9日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、住所、職業不詳の鷹巣浩之容疑者(33)を公開手配した。鷹巣容疑者はフィリピンに滞在しているとみられ、両府警は「ルフィ」を名乗る人物が指示役とされる特殊詐欺グループとのつながりがあるとみて調べを進めている。
現地で「かけ子」をしていた鷹巣容疑者は昨年1月、東京都の70代女性と横浜市の80代女性からだまし取った現金のうち、18万円を受け取った。両府警は5日にフィリピンから帰国した「かけ子」の西辰也(33)と中山ほのか(29)両容疑者を同容疑で逮捕。中山容疑者から鷹巣の口座に「成功報酬」が振り込まれたことが判明している。
「フィリピンにいる指示役から中山容疑者の口座にギャラが振り込まれ、鷹巣容疑者の口座に入金するよう命じられたようです。西容疑者も鷹巣容疑者もグループの主犯格と連絡を取り合い、頻繁に日本とフィリピンを行き来していた。2人が現金の運び役を兼ねていた可能性もある」(捜査事情通)