ペットの「多飲多尿」は病気のサインかも? 水飲み器の残量で判断を
東京では、桜の開花が迫り、日中に外出すると汗ばむ日もあります。それでのどが渇いて、水を飲む。これは脱水を防ぐための正常な反応です。動物も気温が上がると、よく水を飲むようになります。
ところが、犬も猫もシニアになって体に異常が現れると、正常な脱水対策ではなく、たくさん水を飲み、そのぶん尿も増えることが少なくありません。それが、多飲多尿。今回は自宅で簡単に観察できる受診の目安について紹介します。
一般に健康な動物の場合、1日に水を飲む量は体重1キロ当たり50~60ミリリットルで、尿の量は同20~40ミリリットルといわれます。もちろん、個体差や気温、運動量などによって変わりますが、10キロのワンちゃんなら、1日の水分摂取量は500ミリリットルのペットボトルくらいで、尿は1本分をやや下回るくらいです。
それが、1日に体重1キロ当たり100ミリリットル以上摂取し、同じく50ミリリットル以上排泄するようになるのが、多飲多尿といわれます。「異常なほどの多飲」は、水飲み器で減った量が分かるものがよいでしょう。