LGBT理解増進法案を阻む「安倍さんの遺志」の旗印…自民党内にカルトさながらの一派
防衛増税を巡っても依然「安倍さんは国債発行でいいと言っていた」として安倍派内に反対意見がくすぶっている。この状況には党内からも「なんでもかんでも『安倍さんの遺志』を旗印にするのはおかしい。LGBTへの理解増進まで政局にすれば、安倍派は崩れる」との声も上がる。
いつまでも死者の「言霊」にすがるとはカルトさながらだが、安倍自身にも“ソッチの気”があったようだ。生前のインタビューで構成された「安倍晋三 回顧録」(8日発売)では財務省を「増税論者」と決めつけ猛批判。〈彼らは省益のためなら政権を倒すことも辞さない〉などと嫌悪感をあらわにし、森友問題も〈私の足を掬うための財務省の策略の可能性がゼロではない〉〈密かに疑っている〉とまで言い切っているのだ。
なるほど、陰謀論で支持者を拡大した米国のトランプ前大統領と波長が合ったわけだ。やっぱり、安倍元首相の“ご託宣”をいつまでもありがたがっている場合ではない。