「民間用」と居直る中国が偵察にわざわざ目立つ“スパイ気球”を使うワケ

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 世界のアチコチを漂っているようだ。米国に続き、中南米でも確認された気球について、中国外務省の毛寧報道官は6日、「中国から飛行した民間の気球」と認めた。偵察用とみられるが、なぜ人目につく気球を飛ばしているのか。

 米国が南東部サウスカロライナ州沖で撃墜した“スパイ気球”は直径約36メートル。ソーラーパネルや偵察用カメラとみられる機材を搭載し、高度1万7000~2万メートルを漂いながら約1万3000キロを飛行した。

 過去に青森、宮城両県で“スパイ気球”と似た飛行物を確認している日本も、政府が神経をとがらせている。磯崎仁彦官房副長官は6日の会見で、「わが国の許可なく侵入すれば領空侵犯となり、必要な場合は緊急発進(スクランブル)を含めた措置を取るのが当然だ」と強調した。

■偵察衛星だと偽装工作される恐れ

 不思議なのは、なぜ偵察にバカでかい気球を使うのか、である。気球よりも有用な手段がありそうなものだ。軍事ジャーナリストの世良光弘氏がこう言う。

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