老後の蓄えがあっても一寸先は闇…定年後も貯蓄が必要な4つの理由
埼玉県在住の会社員、中本雄一氏(59)は、近づく定年後の生活に不安があるという。
「定年後も65歳までは働けますが、収入は現役時代の6割程度になる見込みです。住宅ローンは66歳まで支払いが残るし、65歳以降も働くとしても、お金を貯めていけるか心配です」
総務省統計局や各種の調査データを見ると、65歳以上の夫婦の月々の平均支出は、おおむね25万円前後だ。独身者の場合は15万円程度になる。
ただし、これは目安。住宅ローンなどの残債があるか、賃貸住まいか、生活の場が都市部か地方かによっても月々の生活費は大きく異なる。
定年後も貯蓄が必要かどうか。それは、ライフスタイルや保有資産、受け取る年金額によって大きく違ってくる。
現役時代に、十分に老後の蓄えができたので問題なしという人もいる。しかし、先のことは誰にもわからない。資産を減らすリスクは常にある。
結論は、定年後も貯蓄は必要。以下の4つの理由を挙げておきたい。