割安な「こどおじ」実は賢い生き方 肩を寄せ合う“長屋文化”が復活の兆し?
《月収13万円でも貯金200万円、実家暮らしを満喫する40代“子供部屋おじさん”のリアル》
「週刊SPA!」が1月28日に配信したネットニュースがしばらく議論になっていた。
いわゆる“こどおじ”の42歳男性は「結婚も就職もしたくない」と実家暮らしのまま、24年間、日雇い労働を続けて平均月収は13万円。両親は年金暮らしだが、さしてお金を使うことがないので貯金額は約200万円。本人も両親も生活に何の不満もなく、幸せに暮らしているという。
《両親が他界した後のことを考えれば、破綻するのは確実》なんて「8050問題」を意識した声もあったが、《当人たちが満足しているのならいいと思う》《ある意味、強いと思った》なんて肯定的な意見が目立つ。
「今のご時世、こどおじは合理的で賢い生き方のような気もします」と、脚本家でライターの源祥子氏がこう言う。
「引きこもって心を病んで、老親に暴力を振るうとなれば社会問題でしょうが、そもそもこの42歳の男性は働きに出て、両親と仲良く暮らしているわけです。それにこんなに公共料金や物価がハネ上がって、特に結婚するアテもないなら、同居したほうが安く済む。かつて長屋で肩を寄せ合って生き抜いた貧しい“庶民の知恵”に通じるようにも思いますね」