荒井勝喜秘書官の差別的発言は本当に個人的見解?即座更迭も“トカゲの尻尾切り”際立つ皮肉
荒井勝喜首相秘書官(55)が、3日夜、性的少数者(LGBTなど)や同性婚に関し、オフレコを前提にした記者の囲み取材で差別的な見解を述べたことで問題となっている件で、岸田文雄首相(65)の対処が早すぎると、話題になっている。
問題となったのは、性的マイノリティについて「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「社会に与える影響が大きい。マイナスだ。秘書官室もみんな反対する」「人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」といった荒井秘書官の差別的な発言の数々。オフレコで闇に葬られそうになった発言を毎日新聞などが明るみにした。
これに対し、「LGBT法連合会」は4日、「時代錯誤の認識だ」と批判する声明を公表。国民からも批判の声が上がり、岸田首相は即座に荒井秘書官の更迭を発表した上で、「多様性を尊重し、包括的な社会を実現していく内閣の考え方には全くそぐわない、言語道断の発言だ」と強く批判した。
さらに岸田首相は「LGBTや性的指向、性自認を理由とする不当な差別、偏見はあってはならない」と強調したが、ネットでは《そもそも岸田首相が同性婚ついて『家族観や価値観、社会が変わってしまう』と国会で反対した時点でほぼ差別だと思うんだけど。あれ海外の会議で言えるの?》とツッコミが入った。さらに今回のトカゲの尻尾切りみたいな荒井秘書官に対する迅速過ぎる処分に疑問を持つ声が多く上がった。