「喫茶アメリカン」タマゴサンド 客の8割が注文する名物は量質ともパワーアップしていた
喫茶アメリカン(東京・東銀座)
20年近くグルメ取材をしてきた筆者が「度肝を抜かれた味ベスト3」に入る店といえば……ジャジャーン、今年で創業40年になる東京・東銀座の名物店「喫茶アメリカン」だ。
初取材は確か7、8年ほど前だったか、当時も行列ができる極厚サンドイッチの店として知られていたが、久しぶりに訪ねてみたら。「え、ちょ待てよ」。キムタク張りのセリフが出た。パンの分厚さも具の量もパワーアップしてるじゃん!
「皆がこれを楽しみに並んでくれるからね。喜んでほしいから、どんどん増えてパンの上にも具をトッピングするようになっちゃったよ(笑)」
はは~ん、行列が絶えない理由はボリュームと味だけにあらず。名物店主・原口誠さん(71)のサービス精神たっぷりのおもてなしにあるんだな。
お客さんの8割が注文する「タマゴサンド」(800円)なんて食パン1斤分にマヨネーズで和えたゆで卵の具を豪快に挟み、さらにアイスクリームのようにカップですくって上にオン。
これがもう、パンは焼きたてでふかふかもっちり、卵は濃厚。「ザ」が付くほどシンプルで実直なうまさ。卵好き&パン好きを自負する我が同志なら、ひざまずいてきっとこう言う。生きてて良かったぁ。