「反町浴場」高温サウナは123度! 12分計で5分も耐えられず水風呂プリーズ
反町浴場(横浜市・反町)
「すげぇ高温のサウナがあるんだけど、取材NGなんだよね」
知人のサウナーから聞いた「反町浴場」は、東横線反町駅から歩いて2分。4代目オーナーにダメ元で当コラムを見せ、交渉してみたら、OKとの返事。ヤッター!
1952年に創業し、2002年にリニューアルオープン。ビル型銭湯で、1階と2階にある浴場は、男女入れ替え制。ウワサの高温サウナは1階で、日・火・金が男湯に。2階も高温だが、1階はより熱いそうだ。
フロント前の券売機で手ぶらセット(入浴料、サウナ代込み、タオルセット、シャンプー、リンス、ボディーソープ付き)900円(土日950円)を購入する。
タイル張りの浴場に入ると、目の前には樹齢1200年以上の万葉ヒノキで造られた浴槽がドーン。44度。冷えた体がヒノキの香りに癒やされる。極楽極楽。
すると、思いもよらぬ熱さにのけぞった。浴槽底の穴から湯が湧き出ていた。そこは激アツなので注意しよう。
40度の主浴槽には、深めの強力噴射風呂が2床ある。特注ポンプから噴出するハイパワージェット泡は半端ない水圧だ。手すりがないと、体が流されそうだ。
全身風呂は、丸い浴槽で四方からのジェット泡が全身をマッサージしてくれる。さらに浴槽奥には、天井が低い穴蔵風呂が。薄暗い洞穴の中にじんわりつかっていると、なにもかも忘れて、めっちゃ落ち着く。
37度の低温風呂には、スリーピングバスが2床。冷水枕を頭に、紀州備長炭と土佐備長炭が浸ったバイブラに身を横たえると、疲れがすーっと抜けていく。湯の種類が豊富でコスパ抜群。サイコーに気持ちいい。
露天風呂エリアには41度の岩風呂のほか、打たせ湯がドドドドド。修行僧みたいに脳天を打たれると、超気持ちいい。煩悩まで流されたような気分で、さぁてウワサの高温サウナじゃ。
ドアを開けると、顔面にブオッと激アツ熱波を食らった。ヒノキと耐熱レンガのサ室に入ってすぐ右に遠赤外線ガスストーブがあり、左右に2段ベンチを用意。定員10人でも、広く感じる。
ベンチが熱く、タオルを2つ折りにしないと尻がヤケドする。オレンジの照明に照らされた室内の温度計の針は何と123度! ガツンとくる砂漠並みの熱さで、瞬く間に玉の汗がだらーり。
テレビに映るサスペンスドラマは、まったく頭に入らない。年季の入った壁板の黒いシミを見つめてボーッ。ヒノキの香りに癒やされるも、チリチリとした熱さが鼻を刺す。深呼吸はできない。12分計で5分も耐えられず、汗が滝のようだ。水風呂プリーズ。
水風呂はチラー2機がフル稼働で、キンキンの13度。4人ほどのスペースには、幸いだれもいなくて手足を伸ばすと、羽衣状態になった。