岸田首相「長男隠し」大失敗 公用車観光問題“丁寧な説明”で繕うほど墓穴を掘る負のループ
大炎上中の岸田首相の長男・翔太郎秘書官(32)の「外遊で公用車観光・土産購入」問題。岸田官邸は早期に幕引きを図ろうと「長男隠し」に必死だが、“丁寧な説明”で繕えば繕うほどほころびが露呈し、墓穴を掘るという負のループに陥っている。
政府は翔太郎秘書官が公用車を使った理由として、「対外発信に使用する目的での撮影」と説明してきた。しかし、松野官房長官は30日の定例会見で記者から、「総理のツイッターなどでそれらしき写真が確認できない」と質問されると、「現時点では写真が使用されていない」と認めざるを得なかった。
この写真については、30日の衆院予算委員会でも問題にされ、岸田首相本人が「写真は取りまとめたうえで、年1回の活動報告に使う」と答弁した。だが、翔太郎秘書官がビッグベンなどの撮影に回っていた時間は、岸田首相は首脳会談など公務中だった。主役の写っていない風景写真が活動報告になるのだろうか?
翔太郎秘書官が外遊中に公用車使用に見合う仕事をしていたのかどうか。立憲民主党の質問に対し、30日に外務省が文書で回答したが、具体的な訪問場所については明らかにしなかった。予算委で問われた岸田首相は、外務省の回答を繰り返したうえで、「肯定も否定もしないということだと認識しております」と明言を避けた。その結果、野党議員から「肯定も否定もしない。(ビッグベンなどの観光に)行かれたんでしょう」と結論づけられる始末だった。