2022年「大阪公立大」誕生の影響も…関関同立は理系学部中心に偏差値が急上昇

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教育ジャーナリスト・木村誠)

 関西圏では、京大・大阪大・神戸大、そして2022年に大阪市立大と大阪府立大が統合した大阪公立大などの有力な総合大があり、コスパ重視の関西人気質もあって、国公立志向が強い。

 例えば関関同立(関西大・関西学院大・同志社大・立命館大)のなかで最難関と言われる同志社大と大阪公立大と併願した場合、同志社は滑り止めにはならないといわれるが、両大学ともに合格した受験生のうち多くは大阪公立大を選ぶという。

 その関関同立の23年の志望動向は同志社大、立命館大、関西学院大なども志望者が増えている。前年比で1割近く増加し、MARCHや産近甲龍(京都産大・近畿大・甲南大・龍谷大)にくらべても多い。特に女子受験生が増加しているのと、理系学部の伸びが目立つ。今年の関関同立の動きは、理系女子がポイントといえそうだ。

 以前の関西大は、学部にもよるが関関同立の中では偏差値が低く入りやすいといわれていたが、大阪公立大の誕生ととともに難易ランクがあがる学部が続出。もともと地元大阪の2つの公立大とは連携交流が深かった。大阪公立大の誕生とともに受験生人気が集まり、入学偏差値が上がったようだ。関西大の文、法、政策創造、システム理工などが目立つ。ただ23年度は、前年までの難化の反動もあってか全学的に志願者は減っている。

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