王将戦次回の見どころ「羽生九段先手の第4局を見なければわからない」と元週刊将棋編集長
第72期ALSOK王将戦第3局が1月28、29日の両日、石川県金沢市のホテルで行われ、藤井聡太王将(20)が挑戦者の羽生善治九段(52)を95手で退けた。これで藤井王将が2勝1敗。1日目は藤井王将が長考するなど、緊迫の場面が見られたが、羽生九段が前日、封じた50手の開封で始まった2日目はゆるぎない強さを見せつけた。
やはり、AI世代の令和の天才が、平成のレジェンドを圧倒するのか。元週刊将棋編集長で大阪商大公共学部助教の古作登氏は「第4局が見もの、まだわからない」と言っている。
■七冠王を目指したころのような羽生九段の迫力
「羽生善治九段の今期王将戦七番勝負に臨む姿勢からは、七冠王を目指したころのような迫力を感じます。本局は、トップ棋士同士では特に勝つのが難しいとされている後手番。作戦は第1局で見せた『一手損角換わり』に続き、本局でも雁木に対し、玉を6筋に1手移動させただけの最小限の守りから積極的に仕掛ける急戦を選び、どちらも意外性十分で見ごたえがありました。