電巧社 中嶋乃武也社長(1)「不思議なもの、怪しいものが大好きなんです」
手品
電巧社(1928年創業)はビル用電気設備や産業用電気品、IT機器などを幅広く扱う電気商社であり、配電盤メーカーでもある。さらに空調・電気工事、ソフトウエア開発、省エネ支援等々、電気に関わる製品とサービスを提供している会社だ。
名付けて“電気のコンシェルジュ”──。この言葉は同社の行動指針であると同時に、登録商標にもなっている。同社の社長である中嶋乃武也さん(1960年生まれ)の趣味は手品(マジック)。経営者であると同時に手品師、マジシャンでもあるわけだ。
「私は手品だけでなく、不思議なもの、怪しいものが大好きなんです。手品って見ているだけでは手品なのか、本当の魔法なのか、超能力なのか、あるいは催眠術なのか分からないじゃないですか。タネ明かしされてはじめて、それが手品だと分かる。手品を熟知している私が見ても、タネが分からない、手品では説明できないようなときもある。
それは単に私が知らない手品なのかもしれないけれど、もしかしたら魔法や超能力なのかもしれないじゃないですか。そういう不思議な世界、怪しげな世界が好きなんですね。だから、自分が人前で手品を披露したときも、『上手ですね』って言われるのではなく、『不思議だ』って言わせたい。これが私の密かなこだわりなんです」