大井町「すえひろ湯」でカチャッ、プシュー。瞑想にもってこいの格納式とクラフトビール
すえひろ湯(大井町)
JR大井町駅中央口出口から歩いて6分。昨年5月に約70年の歴史に幕を閉じた「末広湯」は、同年12月、新オーナーのもと、「すえひろ湯」として営業再開した。
リノベーションされたエントランスに、松竹鍵の下足ロッカーが再利用されていた。靴を預けて札を抜く。券売機で入浴料500円、サウナ代(90分制)600円、レンタルタオルセット200円を購入し、フロントへ。「ごゆっくり」と若々しい村田店長からサウナマットの入った手提げ袋を受け取り、のれんをくぐってGO!
浴場には、リンスインシャンプーとボディーソープが備えられ、中央のカランは“末広がり”の八角形に配置。排水口の蓋にレトロなカニさん親子のデザインを施すなど、女性店長ならではのセンスに心がなごむ。
「浴場も以前のものをリユースしてます。変わったのはサウナで、以前より広くなりました」
村田店長自慢の広々サウナの前に、お湯につかろう。42度の白湯に体を沈めると、おや、温泉のように軟らかく、丸みを感じる。地下水使用とはいえ、シュワシュワとしたミクロバイブラが気持ちいい。肩までつかるとマジでサイコーだ。
冷水枕の座風呂は2床で、背中や腰、ふくらはぎなどにジェット泡がボボボボボ。同じく冷水枕の寝風呂(1床)は、背中と腰あたりにジェット泡を受けてとろ~ん。
続く電気風呂は、エレキ恐怖症でも平気なマイルドさだった。手先までジンジンして、腰がめっちゃ軽い! 電気風呂、イイじゃん。
ぽかぽかしたところで真新しいサウナに突撃する。手提げ袋からマットを取り出し、袋はフックにかける。ドアのガラス窓越しに中を見ると、誰もいなかった。
イェーイ、貸し切り! とマット片手に股間を隠さず入室すると、床板がマジで熱い。「ワ~オ」と大袈裟に声を上げると、後ろから視線が……。入り口すぐの上段ベンチにその主がいた。窓からは見えない死角で、ベンチ隅の壁にピッタリと横向きに体育座りしていた若きサウナーだ。57歳のアホなところを見られ、すいませーんと部屋奥の上段に座る。ベンチは熱々でマット必須。