孤独で寂しい男性vs独身貴族でハッピーな女性…「おひとりさま」最新調査を読み解く
独身は、カネも時間も自由でいい。優雅な暮らしぶりのひとり身は、独身貴族と呼ばれ、ドラマにもなった。そのドラマで主演の草彅剛(48)は3年前、一般女性と結婚したが、世の中、独身を望む人は右肩上がりだ。そんな「おひとりさま」を対象にした最新調査をみると、男女の違いが浮かび上がってきた。
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最新の「国勢調査」(2020年)によると、独身人口は約4930万人。過去最高で、全人口に占める割合は44%に上る。その中には、未婚のほか離別や死別も含まれるため、おひとりさまがみな、好んで独身ライフを突き進んでいるわけではない。
そこで、国立社会保障・人口問題研究所の生涯未婚率をみると、20年は男性が26%、女性が16%。1980年にはそれぞれ2.6%、4.5%だったから、男女とも大幅増だ。好むと好まざるとにかかわらず、おひとりさまが、時代の流れを読み解くキーワードであることは間違いないだろう。
そんな世相を表す調査結果が、「おひとりさまに関する調査2022」だ。ジブラルタ生命が20~69歳の未婚男女各2350人、計4700人を対象にインターネットで質問。その集計結果を昨年12月に公表した。これが興味深い。
まず満足度。男女全体では52%。だが、40代以上の男女世代別で分けると、40~60代の男性は40%前後で50%を下回る。一方、40代以上の女性はすべて5割を超え、60代は60%だ。中高年に限れば、男性は不満を抱えている人が多数派で、女性はハッピーな暮らしぶりが過半数になっている。