岸田首相の長男秘書官「外遊中に観光旅行」報道ではてな…同行した大手メディア記者は何をしていたのか?
「一般論として、首相の行事に同席しない関係者が公務の必要上、官用車で視察や訪問を行うことはある」
首相外遊に同行した際、ロンドンやパリを公用車で観光していた──と週刊新潮に報じられた岸田文雄首相(65)の長男・翔太郎首相秘書官(31)について、26日の会見で事実関係を問われた木原誠二官房副長官(52)はこう説明していたものの、「公務」の具体的な中身については触れなかった。
新潮の記事によると、翔太郎氏は自ら希望し、日本大使館の公用車でロンドンのバッキンガム宮殿や老舗百貨店などを訪れたという。これが事実であれば、初めて欧州の観光地を訪れた日本人観光客の「お上りさん」と同じ。木原氏が説明したように「公務」とは思えないが、仮に「公務」であるならば翔太郎氏に「報告書」を提出させるべきだろう。
民間企業でも出張したのであれば、報告はもちろん、その「成果」を求められるのは当たり前。ましてや多額の税金を使う外遊であれば当然、国民に対して報告義務があるはずだ。
翔太郎氏の秘書官起用にあたっては、タダでさえ、岸田首相に対して「政治の私物化」「身内びいき」といった批判の声が出ていたが、さらに「税金で観光旅行していた」となれば、物価高などで生活苦にあえぐ庶民は怒り心頭だろう。