連続強盗事件で犯行グループが使った「資産家リスト」は本当に存在? あるなら内容は?
犯人は入念に下調べしていたようだ。今月19日、東京都狛江市の民家で住人の大塩衣与さん(90)の遺体が見つかった強盗殺人事件──。事件前日、実行犯グループが乗ったとみられるレンタカー2台が狛江市内を走行していたことが、23日わかった。
グループが関わったとみられる強盗事件は、関東だけでなく、西日本でも起きている。
注目されているのが、グループが犯行に利用したとみられている“資産家リスト″の存在だ。資産家リストとは、どのようなものなのか。元兵庫県警の警部補、飛松五男氏に聞いた。
「資産家リストは昔からあります。内容としては、納税額や職業に関する情報のほか、現金をどれくらい保有しているのか、どこの銀行を使用しているか、所持している車や貴金属、蔵(金庫)の開け方まで、広範囲な内容について記載されています。大体、資産家2、3人を1グループにして売買されていて、リストは職種や地域ごとに分けられていることが多いですね」
リストの中には、所有する資産のほかに、武術の経験や段数の有無、年齢の割に体力があるなど、細かい身体的情報まで書かれているものもあるという。抵抗された際、体格などから勝てない相手かどうか、狙いやすさも考慮した上で、ターゲットを絞っているのだろう。