「老後の家が心配」は杞憂? サービス付き高齢者向け住宅の家賃と月額利用料はいくら
ひとり身は自由でラクだけども、いずれ体にガタはくる。その時までにせめて有料老人ホームに入るぐらいの費用を貯めておきたいが、ダメでも何とかなるものだ。高齢者のための賃貸住宅「サービス付き高齢者向け住宅」が増えている。
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「生涯独身だし、生涯賃貸。宝くじでも当たらなければクリアできない」
持ち家か、それとも賃貸か――。住まいに関する永遠の論争だが、SNS上にはこんな嘆きの声もある。確かに高齢となってからの賃貸住まいは「契約問題でキツイ」という声もよく聞く。
ただし、そんなことを見据えて国は2011年に「高齢者の居住の安定確保に関する法律」を施行し、「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)をスタートさせている。
あまり馴染みがないかもしれないが、サ高住とは洗濯や掃除、食事などの生活支援サービス(有料)の付いた高齢者向け“賃貸住宅”のこと。手すりなどバリアフリーとなっており、法律で契約更新がない。
大きく「自立・支援タイプ(一般型)」と「介護・認知症タイプ(介護型)」の2種類があり、居室は原則25平方メートル以上。ただし、食堂や居間など共用部分の面積が十分であれば18平方メートル以上でも認められていて、土地価格の高い東京や大阪では25平方メートル未満の物件が多い。反対に北海道など地方では40平方メートルを軽く超す広さの部屋がメインだ。