審理わずか1時間程度、即日判決で被告人が刑務所行き…連発する裁判官が話題
たった1時間程度の審理しかしていないのに、被告人を刑務所に送る実刑判決を下す。しかも、そのような判断を連発している裁判官がいると熊本日日新聞が報じ、話題になっています。
熊本県弁護士会は2021年に「弁護人が求めてもいないのに即日判決が相次いでいる」「証拠も見ていない段階で、書記官から『裁判官が即日判決を検討している』という打診があった」などとして、特定の裁判官の早すぎる判決に対し、問題提起をしましたが、昨年末まで同じことが繰り返されているそうです。
まず、日本の刑事裁判一つに、どれくらいの時間がかかるかご存じでしょうか。
社会的耳目を集める大きな事件では、犯人が逮捕されてから第1審の判決が言い渡されるまでに2年以上もの長い年月がかかることもあります。
その一方で被告人が罪を認めている窃盗事件や薬物事件などは、証拠調べや被告人質問の審理を1日で終え、次の期日に判決を言い渡し、トータル3カ月以内に裁判終了するものも多いです。さらに軽微な犯罪で争いのない事案では、審理の日に直ちに判決を下し、終了するケースもあります。