今度は熊本の乳児院で…SNSで盛り上がる「しつけと虐待」のきわどい境界線《うるさいを言わない親っている?》
私立「さくら保育園」(静岡県裾野市)の保育士3人が園児への暴行容疑で逮捕された事件が注目されるなか、7日には熊本乳児院(熊本市中央区)での問題も発覚。40代の職員が乳幼児に「顔面偏差値低いよね」「おデブだね」「うるさいね」などの不適切な発言をした件で、乳児院は会見を開いて市から児童福祉法に基づいて、「心理的虐待」などと認定されていたと発表した。
この乳児院では別の女性職員2人(ともに30代)も大声で叱ったり、「嫌なら食べんでいい」といった発言も明らかになっている。これらも市は有害な影響を与える行為を禁止する「厚生労働省令」に違反するとしている。
保育園児や乳児院の子供たちに暴力は当然、容姿や身体的特徴について発言することは言語道断で許されないが、一方で乳児院の一部発言については、SNSで、保育士を名乗ったり、子育て中とする人物が悩みを吐露する投稿も多い。
「うるさい」や「嫌なら食べんでいい」は、親なら言ってしまいがちで、乳児院のようにそこを“家”としているケースでは、保育士が親の代わりであり、躾の場でもあるからだ。