ウクライナのロシア内陸部「連続攻撃」を読む やっぱり裏に米国がいるのか
ウクライナがロシア内陸部の空軍基地に相次いでドローン攻撃を仕掛け、国際社会に衝撃が広がっている。
ロシア中部クルスク州の飛行場で6日、燃料タンクがドローンによる攻撃で炎上。5日には、ウクライナ国境から約500キロも離れた内陸部2州の空軍基地も攻撃を受けた。1カ所はモスクワまで約200キロという近さだ。空軍基地には核兵器が搭載可能な爆撃機が配置されていた。
ウクライナは攻撃実施について明言していないが、米シンクタンクの戦争研究所は「ウクライナはロシアの後方地域を攻撃する能力を誇示した」との見方を示し、米ニューヨーク・タイムズは、ウクライナ政府高官が攻撃への関与を認めたと報じている。
ロシア領土内への攻撃がプーチン・ロシアを刺激するのは間違いない。実際、ロシアはドローン攻撃の数時間後、ウクライナ全土をミサイルで攻撃している。
これまでウクライナは、ロシア領土内への攻撃は避けてきたのに、なぜ急に攻撃を始めたのか。
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は「ロシアは、他国の空域に何かを発射すれば、未知の飛行物体が遅かれ早かれ発射地点に戻ってくることを知るべきだ」と好戦的だが、大丈夫なのか。国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう言う。