「水清ければ魚棲まず」というが…自民党政府は“血の池地獄”、水は一度全部抜いたほうがいい
「白河の清きに魚も住みかねて、元の濁りの田沼恋しき」
白河藩出身の老中松平定信の寛政の改革があまりに質素倹約を強い、庶民の文化を粛清したので、人々が前の時代の田沼意次の賄賂政治の頃のほうがまだ良かった、と歌った狂歌だ。
もっと単刀直入に「水清ければ魚棲まず」ともいうが、実際にそういうニュースがあった。ある公園で池の水を全部抜く「かいぼり」というのを市民ボランティアの皆さんがやったら、なんと自転車が200台も出てきたそうだ。
「千と千尋の神隠し」みたいな話だが、皆で池を奇麗に掃除して外来種や大型のコイもすべて駆除し、汚れていた池は底まで透き通った奇麗な池になったらしい。しかしそこで何が起こったかというと、かいぼりをしてから数年、魚がいなくなり鳥も来なくなって、死の池になってしまったそうなのだ。
これについて、東京大学名誉教授の石浦章一さんは言う。「自然の環境は常に変化する。外来種が在来種を駆逐し生態系が変わると言うが、外来種も勝手に連れて来られた場所で必死に生きようとしているだけだ。それも含めて現在の生態系なのだ」と。