迷走する岸田政権…「新しい資本主義」中核を「女性の自立」に変更だってよ
「分配」はどこに行ったのか──。貧富の格差を是正するために実施するはずだった「金融所得課税の強化」について、木原誠二官房副長官が4日、フジテレビの番組に出演し、「NISAを恒久化する。その時に金融所得課税を強化すると逆方向のメッセージを出すことになるので、ちょっとどうかなと思っている」とハッキリと否定してみせた。
■「金融所得課税の強化」を放棄
しかし、金融所得課税の強化は、多額の金融所得がある富裕層の所得負担率が低くなる「1億円の壁」という不公平が問題になり、浮上したものだ。岸田首相が掲げた「新しい資本主義」の中核も「分配」による格差是正だったはずである。
ところが、NISAの拡大など、岸田政権は「格差拡大」を加速させる政策を次々に打ち出している。
「新しい資本主義」は、完全に変質している。とうとう、岸田は3日、唐突に「女性の経済的自立が、新しい資本主義の中核だ」と口にしはじめる始末だ。
さすがにネット上でも<新しい資本主義の中核ってコレだったの?><成長の果実を全国民に分配とか言ってきた当初の言葉と矛盾している>などと批判されている。