新型コロナは「集団免疫」に近づいた? 第8波の感染者数“爆発常連”の沖縄が少ない理由
最も保有率が高かったのは、直近7日間平均の感染者数が最少の沖縄(46.6%)だった。
さらに、抗体保有率の高い順に、直近7日間平均の感染者数をみると、大阪の保有率40.7%/感染者数413人=40位(以下同)、鹿児島35.2%/254人=46位、京都34.9%/431人=38位、熊本32.9%/468人=37位──。抗体保有率上位5県は、直近7日間平均の感染者数は少ない傾向にある。
「一度感染した人は、かかりにくくなるので当然の結果がデータで示された格好です。現在、中国で感染拡大が深刻なのもこれまで感染を抑えてきたからという面があります。ただ、抗体を保有していても、免疫をすり抜ける変異株は登場するので、重症化リスクが高い高齢者や持病のある人は警戒が必要です」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
6~7割が感染すれば、集団免疫の可能性があるともされるが、まだ先のようだ。