1人暮らしこそ便利! 毎日の食事作りをラクにする「買いだめ✕作り置き✕真空冷凍保存」のススメ
衣食住の中でも日々欠かせないのが「食」。いまや値上げラッシュで食費は家計を圧迫するばかりだ。年末になればクリスマスや正月で食材はますます値上がりする。そんな問題を解決する手段が「買いだめ」「作り置き」「真空冷凍保存」の三段論法。どんな技なのか?
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「食材は12月2週目からクリスマスや正月向けの食材が高騰していきます。今のうちに塊肉や魚卵などを買っておき、スキマ時間で料理して準備をしておきましょう」
そう話す小平文さんは自称「真空シーラー狂」の自家製レトルト料理研究家。真空シーラー(真空シール機)は食材などの空気を抜き霜がつかず酸化を防いで長期保存する機械。小平さんの家には冷蔵庫のほかにサブで専用冷凍庫があり、何十種類もの小分けにされた料理や食材が保存されている。
「2年前の肉も入っています(笑)。1人分の料理を作るのも6人前作るのも実際の手間はほとんど一緒。残った料理は真空冷凍保存して食べたいときに食べれば料理の時間が節約できます。私は週に3、4回しか料理をしません。大量に作って真空冷凍保存した料理を組み合わせて食べています」(小平さん)
小平さんの前職はIT企業の営業。「ランチで1時間とられるなら寝ていたい」ほど多忙な日々の中、卵アレルギーもあって外食を避け弁当持参派だった。なにかあれば呼び出される営業は弁当を廃棄することも。そこで自分で作ったレトルト冷凍食品を持参して会社の冷凍庫に保存するようになっていた。
「会社で前日夜の鍋で残ったスープとご飯をレンチンして、雑炊を作って食べたりしていました。私の自家製冷凍食品で会社の冷凍庫はいっぱいなので、社員に災害時はこれ、食べてもいいですか? と言われていました(笑)」(小平さん)
そして副業で土日に料理教室を開くうちに専業で料理研究家になった。