日本人と韓国人は肉の好みが違う? 韓国肉食女子が絶賛した“水原カルビ”のお味
日本の焼き肉店で食事すると、その肉質の良さに衝撃を受けることがある。高級店はもちろん、リーズナブルな店でもおいしい焼き肉を楽しめる。よく韓国のおいしい焼き肉店を聞かれるが、現地でポピュラーなのはサムギョプサルやフライドチキン。韓国にも“韓牛”というブランド肉があるが、さほど安くはない。
10年以上前、ソウルから羽田に向かう便でたまたま隣に座った韓国人女性と焼き肉の話になった。彼女はソウル近郊の水原(スウォン)出身の女性だった。
水原といえば“水原カルビ”がおいしいことで知られている。彼女も「もし水原に行ったらぜひカルビを食べてください。水原のお肉を食べたらソウルの焼き肉なんてまずくて食べられませんよ!」と力説していた。
ソウルの焼き肉店が聞いたら激怒しそうだが、別の水原在住の方も「ソウルの肉は薄っぺらで量が少ないのに高い」と酷評していた。それほど水原カルビに自信があるのだ。
ほどなくして水原でカルビを食べる機会に恵まれた。機内で聞いた話は本当だった。ソウルの高級店で食べる肉よりおいしく、コスパがいいと感じた。水原には全国一の規模を誇る畜産市場があったそうで、2万頭もの牛が取引されていたという。おいしい肉が当たり前のように流通している都市だったのだ。