不満爆発!中国異常事態(下)抗議デモは継続か、鎮静か…「自由を求める声」の行方
自由を求める中国のゼロコロナ抗議デモ。最大の関心事はこの動きが持続するのか、ということだ。
デモをウオッチする東京在住の上海人、朱さん(仮名)は「この手の行動は賛否分かれますが、ネット上ではデモ参加者を皮肉る人はほとんどいません」と話し、即座のゼロコロナ政策撤廃が上海市民の悲願であることを訴える。新疆での火災に続いて、国民の神経を“逆なで”する別の事件が起きれば、「習政権への抗議活動は燃え広がるだろう」とも。
その一方で、「習政権は絶対に倒れない、天安門事件がそうだったように結果は目に見えている」と諦めの声もある。
1989年に起こった天安門事件では、民主化を求めて集まった学生を中心とするデモ隊に対し、軍隊が発砲し多くの犠牲者を出した。結局、民主化要求は挫折。「民主化」のスローガンも次第に色あせ、人々は金儲けに身を投じるようになった。
当時、北京にいた李さん(仮名)は、天安門での学生運動に参加したひとりだが、その結末を次のように語っている。