TBS番組がパンケーキ酷評で矢面に…炎上しないSNS運用法を“火消しのプロ”が指南「中の人は複数で」
TBSのバラエティー番組が、ロイヤルホストのパンケーキを酷評したことで、番組や審査員が炎上状態になっている。ロイホには「くじけずに味を守ってほしい」とエールが送られる一方、過去にも酷評炎上の前科がある番組には「打ち切り」を望む投稿が相次ぐ。コトの成り行きは見守るとして、炎上から自分の会社を守るにはどうすればいいか。
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問題の番組は、TBS系の「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」。11月26日の放送で、審査員の料理人7人がロイヤルホストの看板メニューのひとつ「パンケーキ」を審査した結果、そのうち6人が不合格を挙げた。
その理由は「家でも焼ける」「古い」とケチョンケチョン。まったく気遣いのない表現で、ロイホファンは「ボロクソに言われて腹が立つ」「この値段(税込み495円。一部店舗は同550円)であの味だぞ」「番組を見てかなり不快な気分」と怒り心頭だ。
今年の元日特番ではファミリーマートの「和風ツナマヨ」が酷評されたこともあり、ネット上には番組の「打ち切り論」まで飛び出す始末だが、ここにきて番組出演経験のあるパティシエが「番組のヤラセなし」をPRしたり、タレントがロイホを応援したり……。賛否両論入り乱れていて、事態はしばらく収束しそうにない。
「今回の一件を対岸の火事と悠長に構えるのは、よくありません。炎上は誰にでも、どの会社でも起こりえます。特にSNSは要注意です」
こう言うのは、働き方改革総研の代表・新田龍氏だ。悪評が立った会社のレピュテーション(評判)を改善することを得意とする、いわば“火消しのプロ”だ。
そういえば今年4月、吉野家の元常務が早大の社会人向け講座に登壇。若い女性向けマーケティング戦略を「生娘をシャブ漬け戦略」と紹介して物議を醸した。それが大炎上したのは、受講生のSNS投稿がキッカケだった。
SNSは、悪事を公にする“武器”にもなり、投稿内容によっては自分で自分の首を絞める“炎上材料”にもなる。サラリーマンや会社が気をつけたいのは、もちろん後者だ。では、どんなことに注意すればいいか。新田氏に聞いた。