伝説デザイナーの遺志継ぐW杯仕様の腕時計 世の中には購入時に「誓約書」が必要なものがある
高級時計の中には、買いたくても買えない希少なモデルが多数ある。オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」は現行品にもかかわらず「買えない時計」として知られている。店に行っても、オーデマ・ピゲの購入実績がなければ予約すら受け付けてもらえず、門前払いされるという。
運良く予約できたとしても、納品時には売却・再購入不可の誓約書に署名しなくてはならない。同じくパテック・フィリップの「ノーチラス」についても新品購入には制限があり、個人情報を明かしたうえで再購入・転売不可の誓約が必要だ。どちらも買った瞬間からプレミア価格でも購入したい人が世界中にいるので、転売を防ぐためだ。
この2つの時計には共通する事情がある。ともに伝説の時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタの作品ということ。ジェラルド・ジェンタはそうそうたる時計メーカーから依頼され、大胆かつ繊細なデザインを提供してきた。
セイコークレドールの「ロコモティブ」やブルガリの「ブルガリ・ブルガリ」なども、メーカーは明かしていないが、彼の作品といわれ、中古品の市場価格は定価の数倍になっている。