先代晋太郎氏から支援を…安倍家のルーツ“長門の里”にいる「墓守」たちの思い
安倍家代々の墓所は、山口県長門市油谷の田園と竹林に囲まれた広い敷地の中にある。広めの駐車場と東屋があり、地域の墓ではなく、安倍一族のみの墓である。
安倍元首相が死去した7月8日以降は、東屋が記帳所となり、近隣からの弔問客が多く訪れていた。ゴミひとつなく、植え込みは常に剪定され、新しい花が墓前に供えられている。ここまで手入れが行き届いているのは近所の有志が「墓守」を務めているからだ。
「先代の晋太郎先生から支援しているお年寄りたちです。墓守の人たちは、もちろん安倍後援会として活動していました」(地元住民)
80代以上の人たちも目立つのだが、皆々かなりお元気だという。
「墓守の活動は地域の絆でもあり、生きがいでもあります。晋三さんの選挙の時は、毎回総掛かりのイベントでした」(同)
地元での熱狂的支持は晋三の一代で築いたものではない。この墓からほど近くに「安倍邸」と呼ばれる蔵を備えた屋敷がある。ここが代々の安倍一族の本家である。