後ろ盾を失った安倍事務所「直結」市議会派の凋落…“重し”が取れて候補者乱立
「全国屈指の保守王国」と称される土地柄のため、下関市議会は定員34議席中、現在20議席が自民党系。うち安倍事務所「直結」といわれる会派は、前田晋太郎市長を送り出した「創世下関」だ。
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「安倍元首相の急逝直後、創世は最大会派から陥落した。明らかに安倍事務所の影響力低下を見て取っての動きです」(地元市議)
それまで市議会の自民系会派は3つあった。創世のほか、「志誠会」と「みらい下関」だ。
「安倍さんの四十九日が過ぎる前に、みらいが志誠会を合併・吸収し、最大会派に躍り出たのです。2会派は同じ自民系とはいえ、安倍事務所から距離があり、冷遇されていた。5年前の市長選からの遺恨です」(同)
下関の非安倍派の自民系市議たちは今後を見据え、先手を打ったのだ。それには事情がある。