岸田首相が「3名の方、1時間半会った」と新答弁…旧統一教会“被害者”面会は本当なのか?
まさか教団の紹介?
折も折、今回の岸田首相答弁の半日前、旧統一教会被害を告発する「宗教2世」ら関係者の間で岸田首相面会の真偽が話題に上っていた。28日まで2夜連続でユーチューブ配信された緊急シンポジウム「統一教会問題・これでいいのか被害救済法案」(カルト問題学習会〈仮〉主催)には、複数の2世が参加。救済法案の再検討を求めて23日に会見した3人も発言したが、「私たち会見したメンバーは誰も岸田首相と会って話をしたという事実を知らない」。
「ひょっとしたら、教会から紹介されたとかだったら、あり得ないこと、あっちゃならないこと」という見方もあった。まさか……。学習会の事務局長を務めるジャーナリストの藤倉善郎氏はこう言う。
「いろいろな人に聞いてはみたんですが、真相は全く分からないんですよね。ただ、政府の条文案を見る限り、岸田首相は2世とは面会していない印象です。旧統一教会による1世の金銭的被害が2世の暮らしを追い込んでいるという問題意識は政府・自民党には感じられない。条文案は被害者の実態を踏まえていない。この一言に尽きます」
新法案には自由意思を抑圧しないなどとする配慮義務規定が追加されただけ。自民は野党の批判をいなし、29日の総務会で党として了承する構えだ。こんなんじゃ点数稼ぎにもならない。