今の日本人に一番足りないのは努力…生まれ変わったように働くべきだ
高度経済成長も、焼け跡から立ち上がった日本人が汗水たらして働いた末に訪れた。「昔はよかった」と言うつもりはない。しかし、輝かしい成果は、愚直に手間暇のかかることやコスパの悪いことを続ける以外に、もたらされないと思う。
だいたい今の日本人は休み過ぎだ。
1年間に何日休みがあるかを数えると、今年は土日105日に祝日16日で合計121日。今年は1月3日は月曜日だった。そして最後の日曜日は12月25日。そこから正月休みに入るとすれば、計6日増えて127日になる。
1年の3分の1は休みの計算だ。「海の日」「山の日」など、近年になって増えた祝日もある。昭和の頃、“働きバチ”と呼ばれた日本人の姿は、夢か幻のようだ。
「昔に帰れ」と言うつもりもない。働きバチを続けた結果がバブルの崩壊を招き、その後の景気の低迷にもつながったのだと思う。しかし、手をこまねいていても何も変わらない。必死に手を動かし、頭を使い、仕事にいそしむことでしか成長曲線を上向かせる方法はなく、結局のところ、今の日本人に一番足りないのは努力なのだろう。