銚子電鉄“愛ある自虐ネタ”で6年ぶり黒字! 社長が語る「ちょっと手を貸したくなる」工夫とは
「ぬれ煎餅」や「まずい棒」「赤字が消える! 暗記セット」などの商品が度々話題となっている千葉県銚子市のローカル鉄道・銚子電鉄がなんと6年ぶりに黒字転換した。
純利益は21万円で、前年度の純損失741万円から黒字転換を達成。営業収益は鉄道部門が7763万円(前年度比1.2%減)となったが、副業の物販部門で売上高4億5066万円の同13.3%増となった。
銚子電鉄といえば、「自虐ネタ」を用いた商品化がネットで定期的に話題となり、それをきっかけに銚子電鉄の存在を知ったという人も多いはず。
一歩間違えば、ブランドイメージを損なう可能性のある「自虐ネタ」だが、ネットを中心に注目を集め、実際の利用者を増やすきっかけもつくった。銚子電気鉄道の竹本勝紀社長に成功のポイントについて話を聞いた。
「緊急事態宣言下の2020年ある日の運賃収入はたった4480円。このままでは倒産になると思い、初心に立ち戻ってネットビジネスで再起をかけようと考えました。06年に『ぬれ煎餅を買ってください。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです』と初めて自虐ネタで発信すると、当時の2ちゃんねるを通じて話題にしていただき、売り上げが2億から4億2000万円に増え、窮地を脱したことがあったのです」