「実は私も…」大阪・岸和田市の2歳置き去り死にゾッとする多子世帯の親が続出
11月12日、大阪府岸和田市尾生町の市立保育所の駐車場で、同保育所に預けられていた2歳の渕上惺愛(せいら)ちゃんが自家用車の車内に取り残され、熱中症で亡くなった。父親が保育園に送り届けたものと思い込んでおり、夕方、迎えにきた父親が、保育所に来ていないことに気がつき、ぐったりしている惺愛ちゃんをようやく見つけたという。惺愛ちゃんはおよそ9時間にわたって車内に取り残されていた。なんとも痛ましい事故だった。
惺愛ちゃんは三姉妹の次女で、長女と三女は別の認可子ども園に通っていた。渕上家が暮らしていたのは、保育園も少なく待機児童が多い新興住宅。三姉妹は同じ保育園に通えず、惺愛ちゃんだけが隣町の保育所に通っていた。
■準備に追われて携帯電話や鞄を忘れることもしばしば
だから子供を車内に置き去りにしてもいいという事にはならないが、3人以上の子育てをしている親の中には「他人事とは思えない」と思わずゾッとした人もいたようだ。惺愛ちゃんの父親と同じ道をたどりかねない“ヒヤリハット”は多々ある。同じような体験をした人の話を複数聞いた。