就職試験でも「替え玉」時代…高難易度の「ウェブテスト」なりすましで全国初の摘発
大学入試だけでなく、今や就職試験でも「替え玉」の時代になったのか──と驚きの声が広がっている。
■警視庁が関電社員の男を逮捕
就職活動をする学生らの能力や適性を測るために企業が実施する「ウェブテスト」を本人になりすまし受験したとして、22日までに、警視庁サイバー犯罪対策課が、関西電力社員の田中信人容疑者(28)を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕した。ウェブテストを巡る替え玉受験の摘発は全国初で、田中容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
ウェブテストは学力検査や性格診断などの科目があり、企業が外部の業者に委託して実施。試験結果を複数企業に提出できるのが特徴で、就活生にとっては入社を希望する企業の「足切り点」などにも使われることから、受験者数が増加。大手ウェブテスト会社の試験になると、年間で延べ200万人以上が受験するという。
企業の採用ページに登録してIDとパスワードを取得し、自宅のパソコンからオンラインで受験できるのだが、近年は不正の横行も指摘されていた。