「紙書類整理」は「情報整理」基本は捨てること! 片づけアドバイザー石阪京子氏が伝授
ゴソゴソ書類を探している時間は1年間で「80時間」──。文具メーカー「コクヨ」の調査によると、我々は1日のうち書類探しだけに20分も費やしている。デスクの上に山となって積まれた書類の束……、「とりあえず新しいものは上に」といった動作が、作業効率を著しく悪くさせている。ここは来年に向けてプロに対策を委ねるしかない。
◇ ◇ ◇
ペーパーレスの時代とはいっても、やはり紙の書類には安心感がある。とはいえ、書類の山に埋もれ、肝心なときに欲しいものが見当たらない。イライラの原因にもなるし、ひどい場合は「その書類は受け取っていない」と、他人のせいにしてしまう。こうなると、対人関係にも支障が出る。
「人生が変わる 紙片づけ!」(ダイヤモンド社)の著者で片づけアドバイザーの石阪京子さんがこう解説する。
「〈どうファイルするか〉ではなく、〈何を捨てて何を残すか〉が重要なのです」
自宅の年末大掃除も考え方は一緒。近年は在宅ワークも当たり前となっており、紙の整理は情報の処理と思っていい。
書類の片づけ方は2段階。まずは日々、オフィスや家の中に入ってくる紙の書類を次の4つに分類すること。
①すぐに捨てる
②確認して捨てる
③データ化して捨てる
④ファイリングする
捨てるか残すかどうかのポイントは、「金目のもの」なのか、「使う目的」があるものかだ。