松原英多
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松原英多医学博士

1931年6月25日、東京生まれ。医学博士。エビス診療所院長。日本テレビ系「午後は〇〇おもいッきりテレビ」のホームドクターとしても活躍。新著「91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣」(ダイヤモンド社)。

脳の血流を増やすには「かまぼこ」と同じくらいの硬さのものを噛む

公開日: 更新日:

 食べることで認知症を予防するというと、カレーの香辛料「ターメリック」がいいとか、青魚に含まれる「エイコサペンタエン酸」(EPA)がいいといった栄養素の話になりがちです。

 しかし、私はこうした特定の栄養素で認知症を防ぐというアプローチには、あまり賛成できません。仮に、認知症によいとされる栄養素を含む食品が見つかったとしても、それを継続的に取ってこそ効果を発揮できるというもの。ときどき思い出したように食べるだけでは、期待したような成果は得られないでしょう。 

 そもそも、いくら認知症によいとしても、同じ食品をずっと食べ続けることが果たしてできるでしょうか? どんな好物だって、毎日食べるのはイヤですよね。たまに食べるから、「ああおいしい」と思うものです。

 ましてや、たいしておいしいと思わない食べ物が、認知症によいとわかったとしても、それをずっと食べ続けることができるでしょうか? 少なくとも、私にはできません。それに、もし本当に認知症に効く栄養素があるとしたら、それは治療薬として早々に認可されて、病院で処方されるようになっているはずです。治療薬になっていないということは、その程度の効き目しかないという証しともいえるでしょう。

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