寺田総務相「政治とカネ」でついに更迭へ…運動員買収疑惑で浮上したセコすぎ“証拠隠滅”
「政治とカネ」をめぐる問題が噴出している寺田総務相に証拠隠滅の疑いが浮上した。昨秋の衆院選で地元市議らに違法なカネを配っていた疑惑を週刊文春が報じると、寺田はそれを裏付けるツイートを突然削除。怪しさ満載だ。自民党内からも辞任を求める声が強まっていたため、ようやく岸田首相は寺田総務相を更迭する方針を固めた。20日にも、対応を協議する方針だという。山際前経済再生相、葉梨前法相に続く「辞任ドミノ」だ。
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文春によると、寺田大臣は衆院選が公示された昨年10月19日、地元の広島5区に在住する市議6人に「ポスター貼付料」として計4万1700円の労務者報酬を支払い、公選法違反を疑われている。公選法の規定では、選挙期間中に報酬を支払うことができるのは、ウグイス嬢や手話通訳者など労務者らに限られるからだ。寺田氏は報酬を支払った市議らにポスター貼りに加え、選挙運動も担わせていた。谷恵介・呉市議が文春の取材に「応援演説はしました」などと話し、複数の市議が同様の趣旨の証言をしている。
ところが、寺田氏は知らぬ存ぜぬ。17日の衆院総務委員会で野党議員に「運動員買収ではないか」と追及されても、「(市議らは公示)当日は選挙運動をしていない」などとスットボケていた。その一方で、公示日に呉市で行った出陣式の様子を収めた写真や動画を紹介していたツイートを突然削除。文春が疑惑を報じた17日のことだった。