「効率が悪いこと」こそ愚直に続けるべき 努力家をあざ笑う人は間違っている
「努力はかっこ悪い」と思う人が増えたように感じる。もちろん今に始まったことではない。いつの時代にも努力家をあざ笑う人間はいる。だが、ここにきて、その度合いが強まったように思う。効率を重視し、時間がかかることは悪いことだととらえる。「そんなことを続けて何になるのか」「つまらないことに手間暇をかけていられない」「コスパが悪い」などと批判するのだ。
しかし、好きな道ならば、手間暇のかかること、コスパの悪いことこそ、愚直に続けるべきだ。それが成功への近道である。「努力はかっこ悪い」という考えは間違っていると思う。
ツイッター社のCEOとなったイーロン・マスク氏は、社員のリモートワークを禁じた。そしてオフィスでの週40時間の勤務を義務付けた。
まったく正しい。時代に逆行する暴君のように批判されているが、彼なりの言い方で勤勉さや努力の重要性を説いているだけだ。
世に名を成した人たちは、いずれも努力家である。物事を達成し人並み以上になるには、不断の努力なしにはできない。メジャーリーグの大谷翔平選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手、将棋の藤井聡太竜王らを見ても明らかだ。みな“コスパの悪いこと”を愚直に続けている。